!注意!:流血とか出てくるかもです。

銃を持って歩いている軍人が居る。
彼はベトナムだ。
トンプソンという銃を持って歩いているわけだ。
ベトナム「…ん?」
倒れている人影を見つけたのだ。
その者からは血が流れている事を見つけ、直ちに銃を背に背負うと、彼に近寄ったのだ。
ベトナム「くっ!負傷者発見!病院に搬送する!」
ベトナムが病院に魔術で移動し、負傷者を託すと、ベトナムはあの現場へと舞い戻ったのだ。
血が残った場所だが、背負っていた銃をその手に持つ。
その銃を向けた時、誰かが立っていたのだ。
ベトナム「動くな。動くと撃つぞ。」
だが、相手は銃を持っていた。
むやみには撃てない。
無言でふらついている事から、麻薬か何かを飲まれたのだろう。
声『銃殺の許可を出す。遠慮なくうちたまえ。君も危険な道を歩きたくは無いのだろう?』
ベトナム「了解。」
トンプソンが火を噴いた。
敵を銃殺すると、ベトナムはため息をついたのだ。
この道は誰も通らない。
しかし、まれに通る人は居る。
亡骸を処理しようとした矢先だ。
誰かの気配を感じ、銃を向けたのだ。
ベトナム「あんた、俺が軍人だと分かっての行動かい?ここは危険だ。さっさと戻りたまえ。」
ベトナムは現れた人物に銃を向けながら、ただそう告げた。
カー坊「ん?厄介ごと?」
ベトナム「ああ、はい。それ処理お願いします。」
カー坊「って、そなたは…!」
ベトナム「ん?知っているのか?」
カー坊は驚きを隠せなかったが、ベトナムは平然としている。
カー坊「何故ここにいる!キャプテン・ファルコン!」
ファルコン「オレは銃声を聞いて駆け付けたが…。危険とは一体どういう事だ?オレに危険が迫るのか?」
考えていたベトナムだが、ある理論が浮かんだのだ。
ベトナム「それだけじゃない。ドクターじゃなかったのが幸いしたが、彼も危険が及びかねない。これは全体的に通達するべきだろう。」
カー坊「そうね。」
ベトナム「何だ…一言で言えば、ここの住民なんだろ?名前まではわからなかったが、レーサーではないのは確かだ。」
カー坊「だけど、レーサーにも危険が及ばないとは…!」
ベトナム「一回警報した方が良い。死者が出たら俺は責任は取れない。」
ベトナムの一言は重みを感じさせる一言でもあった。
カー坊もそれは感じたのだ。
カー坊「了解、伝えてくる。私経由でな。あいつら三名は死んだはずだ…いや、一人は生きているかもな…。」
一般人でも死んでいる可能性はぬぐえないベトナム。
発見時は脈はあった。
あの時ベトナムは冷静に脈を調べていたのだ。
しかし、不安はあった。
レーサーにまで飛び火しないだろうかと。
いや、既にしているかもしれない。
ベトナム「…レーサーたちに護衛を。」
カー坊「ベトナム?」
ベトナム「危険極まりないんだ。一人にさせないようにしたりするには、そうするしか…。」
カー坊「分かった。一回集めてから話しておけばいいんだな?」
ベトナム「ガイア。彼が居ればいいだろ?」
と、ベトナムは言う。
ガイア「ええ、私から伝えておきます。護衛者等の選択を、させなければならないのですから。」
カー坊は納得した。
カー坊「…ファルコンも気を付けてな。」
ファルコン「了解。」
そして、カー坊はさっさと現場検証に入ろうとした矢先だ。
ベトナムは思わず彼を突き飛ばしたのだ。
飛んできたのはナイフだ。
銃で何とか防ぐベトナム。
ベトナム「くっ!」
投擲されたナイフが落ちるのをただ見ているだけのベトナム。
敵はにたりと笑っていた。
ベトナム「警報だ!急げ!」
警報が鳴り響きだす。
と同時、放送も入る。敵襲であることを促す。
外出は禁止になるが、この際言っていられない。
ベトナムはナイフ投擲した敵を銃殺する。
血が流れる現場を気にしては居ないカー坊とベトナム。
カー坊「そういえば…服装、何か違うな…。まぁ、こっちの世界の野郎共だろうがな。」
と、あっさりと告げるカー坊。
ベトナム「…ガンナーは危ないのか。」
カー坊「危ないわね。」
ベトナム「ちっ…。」
カー坊は呆れているが、下手にレーサーを巻き込むわけにはいかない。
カー坊はF−22かF−16を出す事にした。
無論、F−16は改の方だが。
カー坊「よし、召喚!」
突然次元から現れたのは、F−16改だ。
ジャンプしてその機体の翼に乗ると、そのまま歩き、機体の操縦席に座る。
そのまま準備を行い、カー坊は完了と同時に機体を操作しだす。
カー坊「頼んだわよ…。」
レース自体は終わっているようだが、カー坊は冷静だ。
そして、敵機を見つけたのだ。
機銃を撃たず、ミサイル二発で破壊する。
破片が落ちるが気にしていない。
既に何度も警報等が流れている。
恐らくは何かがある…そう考えたカー坊。
例のゲートに機首を向けた。
だが、敵機はおろか、何も出てこない。
別の場所に機首を向ける。
と、敵機が現れていくではないか。
機銃を撃ち、そのままミサイルを撃ったのだ。
そして、撃墜する。
カー坊「これは忙しいわね…。」
レーザーが飛び交う空間となったその町は、緊急事態となっている。
カー坊も冷静に対処をしているが、不注意からなのか、敵機から機銃を撃たれたのだ。
カー坊「しまっ…!」
機首が上がらない状態に陥ったが、そのまま墜落すれば、彼らを巻き込むだろう。
カー坊は冷静になった。
カー坊「頼む…そのまま海に落ちろっ!」
海へと落ちていく機体を、止める事は出来ない。
脱出は出来ないカー坊。
上にあるもの…ガラスのようなものを破壊し、脱出準備をするカー坊。
普通なら死ぬであろう事をやってのけている。
そして、次元を使い、海に落とさせるが、その前に脱出するカー坊。
海に落ちるカー坊と機体。
大爆発を起こし、水しぶきが上がる。
カー坊はただ、水にぬれた姿より、機体が落ちた事を悔やんだのだ。
カー坊「え…と…。」
証拠隠滅なのか、完全に光となり、消える粉砕した機体。
そういう仕掛けをしたのは紛れもなくカー坊たちではない。
とにかく、カー坊は軍の登場を待って、救助される事になったのだ。
救助されたカー坊は、ただ辛い気持ちが湧き上がっていたのだ。
カー坊「…申し訳ない…。」
ぽつりとつぶやくが、気にしないような笑顔を見せたのは、あのベトナムだ。
あの後カー坊が撃墜されたと聞いて指示を求め、軍を動かさせたのだ。
二人の元帥を動かしたのは紛れもない、カー坊の機体が撃墜されたと聞いたときだ。
魔術で乾かし、何とかカー坊を風邪ひかせないようにした者たち。
完全に乾ききった服を見たカー坊だが、視線をベトナムに向けたのだ。
カー坊「申し訳ない…。」
ベトナム「大丈夫だよ。ファルコンがちと乗り込んでるけどな。」
からかうように告げるベトナム。
カー坊は辛く感じたのだ。
ファルコン「…黙れ。」
カー坊「…。」
ベトナムはカー坊の心境を悟ったのだ。
きっと、あの機体を落としたくなかったのだろう。
カー坊「…。」
ベトナム「また作ればいいのさ。同じ奴を。」
カー坊「うん…そうだね…。ごめんね。」
ベトナム「いいさ。まだ予備はあるんだろ?予備があるうちに使い切らず、予備を増やしていくんだ。」
カー坊「そうだね…。」
カー坊はようやく笑ったのだ。
その時に、カー坊ははっとする。
軍たちの存在を忘れていたようだ。
カー坊は、安堵したのだ。
ベトナム「俺はここで降りる。カー坊、ファルコン。お前たちも来い。一人にはできない。」
カー坊「了解。」ファルコン「分かった。」
ベトナムたちは行動を開始する。
カー坊はやけに冷静だ。
カー坊「しかしビルとかを飛び移れないぞ。ファルコンはまず無理だ。」
ベトナム「分かっているが、彼をあのまま乗せていれば危ないだろう。敵はいつ、どこで、何をしているのかは分からない。」
カー坊「だろうな。ガンナーは今避難中らしい。乗り込まれたら終わるがな…。」
と、カー坊。
だが、あの分析力がないときついな、とカー坊は呟いたのだ。
ベトナム「ガイアが居る。ガイアだって奮闘している筈だ。お前が弱音を吐いていたら、みっともないだろ?」
カー坊「そうだな。悪かった。」
ベトナム「行こう。」
ファルコンはマシンに乗って移動しているが、それに追いついている状態だ。
ベトナムは彼の様子を見てから、そのまま最後に示してくれた場所へと向かう。
相当の速度が出るマシンに追いついている時点で化け物なのだろうが。
ベトナム「…あれか。!」
マシンを止めるファルコン。
カー坊らも何とかして停止する。
正面には墜落した機体が見えている。
カー坊「こっちのものか?」
ベトナム「恐らくはな…。」
カー坊「近道が封鎖か…ファルコンを一人にするわけにはいかないしな…。」
ベトナム「マシンと共に避難した方が良いな…ファルコン。」
カー坊「そうなるが…一人にさせてしまうぞ…。」
マシンから降りるファルコン。
カー坊は、普段何処にあるかをこっそり聞いたのだ。
カー坊「成程。」
魔術でそこへと転送させるカー坊。
その時に、闇の鎖がファルコンを捕まえたのだ。
カー坊「!闇の鎖だと?!」
ベトナム「おい、まさか相手は…。」
闇の力が働き、彼を包んでしまい、地面へと吸い込まれるようにして消える。
そこには鎖すらも飲み込んだらしい、何もなかったような状態になっていた。
ただ、落ちた機体とカー坊らを除いて。
カー坊「くっ…。」
ベトナム「だが、今のでレーサーも危険だと分かった。ガイア、大丈夫だろうか。」
カー坊「分からん。どこに移動したのかが分かれば…。」
カー坊は情報を操り、居場所を特定する。
カー坊は、曖昧だがその場所を特定完了したが、その場所はこの世界のどこかではない。
カー坊らはそこへと魔術で移動する。
その場所の建物に入る。
カー坊らは銃を構え、慎重に歩く。
敵が途中いるが、見つからずに移動していく。
そして、広々とした場所に、カー坊たちは到着したのだ。
だが、闇の鎖がカー坊らを捕まえてしまう。
カー坊「しまった…!」
ベトナム「何をするつもりだ!」
敵「このまま儀式を行うのだ。」
何かの装置を操作した矢先、“何か”を感じ、苦しむファルコン。
カー坊はただ、見ているだけなのが悔しく感じたのだ。
カー坊「ファルコンッ!負けるなッ!聞こえているなら…負けたら世界が亡ぶっ!」
カー坊は叫ぶしかなかった。
動けない状態のカー坊は、ただ叫ぶしかなかった。
その時、ぞくっとしたのだ。
カー坊「…え?」
パキィン!という音と同時、ファルコンを捕まえていた鎖が大破する。
着地するファルコン。
カー坊は彼に殺意を感じたのだ。
負の感情が、暴走しているようだ、とカー坊は感じた。
いや、誰かに乗っ取られている可能性もある。
そう言う話はカー坊はよく聞いている。
敵「おい、何だ…?!」
カー坊は彼が倒れるのをそのまま見るしかなかった。
敵「一体何が起きたんだ?!」
ベトナム「俺だって知りたいよ!」
カー坊は分析しようと考えたが、鎖を光の術で破壊し、自由になる。
その後に、分析を開始したのだ。
その結果は、カー坊にとっては納得できる結果だったのだ。
カー坊「成程な…。一時乗っ取られたって事か…神様に…。」
ファルコン「…神…様…に……。」
カー坊「そうだ。無理するな。体力とかもかなり奪われてる筈。となると、敵は神様かもしれん。」
ざわめく敵たち。
と、その神様が現れたのだ。
神様「何故分かった…。」
カー坊「黒幕か。」
倒れているファルコンの前に立っているのは、神様だ。
カー坊「何故…。」
その時に、カー坊はとっさに結界を展開したのだ。
爆発が発生する。
爆風が、カー坊とベトナムに襲う。
カー坊は、収まってから結界を解除したのだ。
カー坊「ファルコン!」
神様「大丈夫だ。彼には傷つけていない。」
無理して立ち上がるファルコン。
その手には、愛用の銃を握っていた。
そして、その神様の頭部を撃ちぬいたのだ。
カー坊はその光景を驚いていたのだ。
神様はそのまま光となって消えたのだ。
死んだからだろう。
ファルコン「はぁっ、はぁっ…くっ…。」
落ち着かせようとするファルコンに、カー坊は駆け寄ったのだ。
カー坊は生命の光を分け与えたのだ。
それで落ち着いていくファルコン。
そのまま崩れるように倒れ、カー坊を押し倒してしまったのだ。
カー坊「みぎゃー!」
ただの鎖となった鎖を銃で破壊し、そのまま向かった後に、何とか彼を支えつつ、カー坊を助け出す。
ベトナム「無茶しやがって…。気を失ってるぜ…。」
カー坊「圧死するかと思った…。」
ベトナム「まぁ、良いんじゃないか?お前にとっては。」
カー坊「だ、黙れっ!///」
ベトナム「まぁいいさ。とにかく彼を抱えよう。」
ファルコンを抱えると、カー坊らは脱出したのだ。
カー坊は、ただ、敵たちが全滅した様子を見れなかったが、何が起きたのかは分かってしまったのだ。
神を殺したのはためらいも無かったかもしれない。
殺したくはなかったかもしれないが、彼の意思が、プライドがそうさせたのかもしれない。
何にせよ捜索とかはしたくは無かったカー坊。
しかし、まだドキドキ感が止まらなかった。
カー坊「まさか…ね…。」
カー坊はただ考えない事にしたのだ。
これはきっと禁断だと言い聞かせて。
意識が戻ったファルコンだが、カー坊はあの時の事を思い出してしまったのだ。
ベトナム「いや、まさかお前がぶっ倒れてカー坊をなぁ…。何もしてないのは見て分かったよ。」
ファルコン「え、おい待て…オレそんな事を…?!」
ベトナム「いや、大丈夫だ何もしてなかった。倒れただけだしな。お前は。」
ファルコン「そ、そうか…。」
カー坊はというと、その事を思い出して重たく感じた彼の身を思い出したのだ。
カー坊「何だ…その…。倒れた時に押し倒されてだな…。多分巻き込まれただけだと思うんだ…。その…ごめんな…。」
ファルコン「いや、謝るのはオレの方だ…。すまない、本当に…。」
カー坊「ううん…。私が悪いんだ…。そなたをあんな目に合わせた事自体もな…。」
ベトナムは微笑ましいなと軽く呟いたのだ。
カー坊「…うー…ベトナム?」
ベトナム「な、何だ?」
カー坊「何言ったぁぁぁあああ!少しは配慮しやがれぇぇぇぇぇええええ!!!」
思わずファルコンはふっと笑ったのだ。
それにつられてカー坊も笑ったのだ。
ベトナムは少し不機嫌だが。
ベトナム「それよりも、ここをつぶした途端に大人しくなったな…。」
カー坊「ここが拠点だったのだろう。」
と、カー坊。
ファルコン「そうなのか。奴らとはかかわりはあったのか?」
カー坊「…ゼロとは言い切れないが、調査するしかない。」
カー坊はそう言うしかなかった。
まだ謎は多いが、何故こうなったのかとかも考えたが、カー坊はため息をついたのだ。
カー坊「ま、何とかなるっしょ!」
ベトナム「そうとは限らないがな。」
カー坊「一言多いんだよっ!」
カー坊はそれでも幸せに近かった。
もし、自らが狂った時、止めてくれる人は居るかもしれないという希望を考えているのだ。
カー坊は、それでも不安などは無い。
いつかは狂ったとしても、きっと未来があると信じているのだから。










 希望の羽様より素敵な小説を頂きました!
 神様が黒幕と言うことには驚いてしまいました!そしてファルコン格好良い!
 シリアスな展開なのにも関わらず押し倒したシーンを読んでニヤついてしまった不謹慎な自分をお許し下さい(爆)。
 ちょっとしたラブコメ(?)に微笑ましかっただけなので(苦笑)。
 希望の羽様、有難う御座いました!