宇宙海賊 「では早速、このメトロイドの分析に急ぎます。御協力感謝します」 銀河の首都ダイバンの研究所にて、サムスは、ベビーメトロイドを入れたカプセルを片腕に持ち、研究所の博士の一人と手を握り合った。カプセルの中で、キュウと一声鳴くメトロイドにサムスの目線が行くが、一度暫し目を閉じてから、サムスは研究室を後にした。 「あ、戦士のお姉ちゃん!」 公園の草原にて大きなウサギリスと遊んでいるファンシーズと子供達。ネスがその笑顔を残しながらサムスに振り向いた。 サムスはその側で話をしていたり、こちらを向いたりした大人達に一度首を縦に振って頷いた後、ファンシーズへ向かう。 「どう、カービィ達? ピョンチーと仲良くなれた?」 「うん! 凄く可愛いし、喧嘩も強いし!」 「そう」 ピョンチーと呼ばれたウサギリスの頭に乗っているカービィが、ニコニコしながらそう言うと、サムスは目を細めてフフッと微笑した。 「……サムスって」 彼女達を見ているマリオがベンチにて呟く。 「子供達には本当、優しい笑顔とか見せるよね」 「サムスには辛い過去があるからな」 隣に腰を下ろしているC・ファルコンは腕を組んで口を開いた。 「子供達に、彼女と同じ目に遭って欲しく無いのだろう」 「ベビーメトロイドを殺さなかったのもそうなのか?」 マリオの側で腕を組んで立っているスネークがさりげなく問う。 「あれはインプリンティングの習性だと思うよ」 マリオがスネークを見上げて答える。 「生まれて最初に見た者を親と思い込む現象。だからあのメトロイドも、その習性が……」 「なるほど。それでサムス達が殺さなかったとなると──皮肉なものだな」 それを不意に耳にしたサムスがピクッと反応し、スネークへ鋭い目線を静かに向ける。スネークの目線も合い、スネークは静かに口端を上げる。 「スネークは……」 唐突に口を鋏んだのはフォックスである。しかし、多少の戸惑いが顔に僅かに出ていた。 「スネークはサムスを知らなさ過ぎるんだよ。彼女に何があったのか」 「ああ、知らないな。何せスマブラの新人さんだからな」 スネークが肩をすくめて言うのに対し、フォックスは言葉に詰まるも何とか言葉を絞り出そうとする。 「だからって……」 「フォックス」 「!」 いつの間にかフォックスの側にサムスが立っていた。フォックスは肩を上げ、サムスを凝視してしまう。しかしサムスは顔を上げれば、悲しみの色を交えつつも微笑していた。 そしてスネークには真剣な眼差しを向け、腕を組みこう言う。 「メトロイドは未だ解明されていない謎の生命体なんだ。故に全滅させてしまえば、万が一に備える今後の対策が出来なくなる可能性だってある。任務外のことであろうが、依頼側と連邦側がそれをも望んでいたのは確かだった。だから最後のメトロイドは破壊せず保存して置いたのだ。理解したか?」 「……十分な程に」 スネークはその返事と共に腰に手を当て口角を吊り上げる。サムスは不快気に息を吐き、公園から去った。 「サムスしゃん、どうしたんでしゅかね?」 「ピィカ……」 プリン達は心配そうな目をして、出て行くサムスの背中を見守っていた。 「偽りは無いであろうが……」 「サムス殿は全てを話した訳では無いであろうな」 メタナイトとマーシスが言う。 「そうでしょうね」 リンクは悲しそうな目をする。 スマブラは誰にでも解っていた、サムスの心情を。 「どっか飯食いに行こうぜ」 ファルコは頭に腕を回すと一度肩を落としてから言葉を放った。彼等の為に、話題を変えようとしているらしい。 「腹が減って仕方ねえんだ。お前達が満腹でも、俺は行かせて貰うからな」 「プリンも行きましゅー!」 プリンは地面を跳ねながら、歩み始めたファルコの元へ向かい、そして肩に飛び乗った。 「じゃあ僕も行こうかなー」 ネスが頬を掻きながら立ち上がる、肩にピョンチーを乗せて。 「僕も僕もー!」 「ピッカー!」 「ピィチュ!」 カービィ、ピカチュウ、そしてピチューも、便乗される様にネスに並んだ。 「僕達も行こうか?」 「そうですね」 「腹が減っては戦は出来ぬ、だからね」 マリオがそう言えば全員が賛成し、ファルコ達に続く事にした。 「……」 最後尾にいるスネークは、全員とは反対方向へ消えて行ったサムスの事を考えると、自分だけくるりと体を反転させた。 「スネーク?」 フォックスに名を呼ばれてもスネークは立ち止まろうとも返事をしようともせず、彼女の後を追った。 「はあ」 広大な海を見渡す丘にてサムスは佇んでいた。ここに来て数秒経った頃は気付けば溜め息を吐いていた。 「サムス」 落ち着いたと思えば背後からの声に心臓を跳ねらせ、緊張感が生まれるも、見た目の彼女は平静を装っていた。一度目を閉じて落ち着き、そして開いた。 「……何の用だ」 サムスは振り向かない儘、背後のスネークに問う。そしてスネークは、 「皆と行く方向が逆だから、気になっただけだ」 「……そうか」 その言葉に振り返れば、僅かな距離で立つ、一人の男。 サムスは刺す様な眼差しで彼を見詰め、スネークは逆に余裕有る目を彼女に向けていた。 「その様子だと、何か物思いに耽っていたみたいだな」 「人が何を考えてようが勝手だろ」 「確かにな。ただ……」 言葉を濁らせ、そして暫くしてから、 「サムスの目は、悲観に暮れていたにしか見えなかった」 「え?」 「ベビーメトロイド。破壊しなかった理由は他にあるんだろ?」 「な、何を……!」 図星を突かれたかの様にサムスは見開き、眉間に皺を寄せている。スネークを険しい目で言い返した直後に再びくるりと背を向けた。 「あの時は俺もいたんだが、身を潜めていたんだ。サムスは彼奴を殺さなかったんじゃない、殺せなかった」 「そ、それが何だと言うんだ」 「その判断が、果たして正しいのか、それとも誤ったか、今一度考えた方が良い。それだけだ」 「……」 サムスは言葉に詰まると俯き、拳はギュッと固められる。 「サムス!」 他の男性の声が二人に聞こえた。二人が振り返れば、C・ファルコンが後を追いに現れたのだ。 「ファルコン……」 「大丈夫か、サムス?」 「ああ、心配無い」 彼がサムスのもとまで駆けるのを見て、スネークはフッと笑い肩を上げると、来た道を戻って行った。 「サムス、俺達も行こう」 「ああ」 サムスは歩こうとした時、もう一度だけ海を眺め、心で呟いてからその場を去った。 (父さん、母さん……) サムス達のいる惑星に何かが近付こうとしていた。それは巨大な船艦だ。 「メトロイド反応を確認! 幼生メトロイドです」 「やはり最後のメトロイドは此処か。手間掛けさせやがって」 「見るからに平和そうな星だねぇ。寒気がするな」 その船には、まるで蟹かザリガニの化け物みたいな船員達だけでなく、中央にはリドリーやディバ達もいたのだ。 「先ずは平和暈けしている連中に目を醒まさせろ、戦争は終わり無い……ってな」 リドリーがニヤリと笑んで呟く様に言えば、船艦の者達は雄叫びを上げる。 「メトロイドを探しつつ、久し振りの血と肉を存分に味わうが良い! 邪魔者は全て切り刻め!」 「お、おい! あれは何だ!?」 民間人の一人が空へ向けて指を差した。周りの者達も釣られて空を見上げる。 空を覆う、まるで巨大怪物の手が降りて来る様な影、それはスペースパイレーツの船である。 そしてそこから幾つかの小さな船が飛来する。地面に着地した船から飛び出して来たのは、両手に蟹の様な鋏の手を持つパイレーツ達だ。パイレーツ達はそのまま民間人達を襲い始める。 「うああぁぁ!」 「キャアア!」 「た、助け……!」 辺りに響くのは、人々の悲鳴と、切り裂かれる音、そしてパイレーツ達の狂った笑い声ばかりである。 「ち! 畜生め、遅かったか!」 「諦めるな! 少しでも多くの民間人を助けるんだ!」 「ピピッカチュウ!」 いち早く危険を察知して向かうファルコはその光景を目にしながら舌打ちする。だがマリオは諦めず、駆けたままパイレーツに思い切りパンチを送った。パイレーツは呆気なくぶっ飛ばされ、街灯に背中をぶつけると気を失った。 「マリオしゃん! 危ないでしゅ!」 「!?」 殺気を感じたと思えば、マリオの背後には、鋏を振り上げたパイレーツがいた。 「ヘイ、リンク! 気を付けて!」 ナビィが途端に叫ぶと、リンクの目の前にパイレーツが現れた。リンクは驚く間も無く盾と剣を取り出せば、危うく鋏の餌食になる処であった。 パイレーツは休まず次々とリンクに攻撃を向け、リンクは焦りつつも盾と剣で防御する。 (は、速い……!) 「は!」 リンクは身を屈めつつ前転し、パイレーツの攻撃をギリギリで避ける。そして背後から漸く攻撃をする事が出来た。 「ギギャ!」 変な悲鳴を上げながらパイレーツは倒れた。 「随分と素早いモンスターだな」 「気を付けて、リンク! 奴は頭も良いわ。油断しちゃダメよ!」 「ああ! しかしどうしていきなり! さっきまでは平和だった。こいつらの目的は一体何なんだ!」 「何て事……!」 サムスは悲惨な光景に思わず見開き立ち尽くしてしまう。 (私のせい? 私が……メトロイドを全滅させてれば……私の、私のせいで……) 無意識の内に己の罪を思い知らせていく。 「サムス!!」 C・ファルコンの声と共に背後で何かが砕かれる音が響く。サムスは見開き素早く振り返った。そこには今倒れたスペースパイレーツと、拳を固めたC・ファルコンがいた。 「確りするんだ、サムス!」 「す、すまない……」 「サムス殿! 直ぐに研究所へ向かうのだ!」 そこへ現れたのはメタナイトとマーシスである。 「白状した奴らの話に寄れば、彼等スペースパイレーツの目的は、あのベビーメトロイドだ。何としてでも奴らの手に渡らせてはならぬ」 「ここ周辺は我々に任せろ。サムスは急いで研究所へ」 「……後は頼んだ」 悔しさの余り涙が滲み出そうになるのを何とか堪え、サムスはその場でパワードスーツへと切り替えた。そして複数の建物を次々と飛び越えて行った。 「むっ!」 その直後、偶然なのか狙いなのか解らないが、マーシス達にパイレーツ大勢が一気に取り囲んだ。マーシス、メタナイト、そしてC・ファルコンは背中を合わせ、パイレーツ達に武器や拳を構えて睨み回す。 「一気に片付けるか」 「それしか無いな」 「行くぞ!」 そしてその時である。 「女の子を一人で行かせるとは紳士さが足りないよ!」 上空から声がする。然し初めて聞く声で、マーシス達は戸惑いながら辺りを見回していた。 すると上空から光の刃が無数で現れ、パイレーツ達を切り裂き一掃したのである。 マーシス達が別の意味の戸惑いを行っている間、彼等の前に現れたのは、耳がリンクの様に長い青年である。先程放った光線を一本の棒に収めていた。 「誰だ御前は」 「待て、ファルコン殿」 彼に向けて歩こうとした一歩を、C・ファルコンはマーシスに止められた。 「そなたは?」 メタナイトが問うと、耳長の男は言った。 「俺の名はクリーツ。元々サムス達と連邦で働いてたんだ」 「ではそなたは、サムスの仲間と言う事か」 「そう言う事だ」 クリーツと言う男は片目を閉じてから宜しくと付け足した。 「それよりサムスだ。彼奴を一人で行かすとは感心出来ないぜ」 「解っている。我々も周辺のパイレーツ達を片付けてから向かう処であった」 メタナイトがそう言うと、クリーツは肩を竦めた。 「シールド!!」 ネスはピョンチーを片腕で抱き締め、もう片手からPSIを発動させた。発せられればギリギリでパイレーツの鋏攻撃を防御した。 「ピチュー!!」 咄嗟にピチューが電撃体当たりをお見舞いする。 「ギャア!?」 「トドメに、これをプレゼントだ!」 横から駆けるフォックスは思い切り蹴りを繰り出し、パイレーツは吹っ飛ばされた。 「ピョンチー、怪我は無い?」 「ピチッ!」 「もお、何なのこの蟹達ぃ!」 スパークカッターを片手にカービィはへとへとボイスで声を出す。 「それにこいつら、明らかに殺戮を楽しんでる! 絶対に許せない!」 ネスは表情を険しくし、気絶したパイレーツを睨む。 「ああ。俺も同じだ」 「僕もだよ!」 「……!」 「あ! ピョンチー!?」 急にネスの腕からピョンチーが飛び下りてしまう。ネスの声にフォックス達は振り返った。 ピョンチーは少し離れた場所から一端振り返り、地面を片足でトントン叩いてから再び何処かへ向かった。 「ついて来てって言ってるみたいだ」 フォックスは言った。 「! もしかしたら、戦士のお姉ちゃんに何かが!?」 ピョンチーの様子にネスはハッとして言葉を発する。フォックスやカービィ、ピチューは驚きネスを見る。 「急ごう!」 彼等は後先考えずにピョンチーの後を追った。 都会を高い丘から見下ろしているのはリドリーである。 「聞こえる、聞こえるぞ。人間、生き物共の悲鳴の合奏が」 にたりと口許を歪めながら呟く。 「彼奴等は馬鹿以外の何者でも無いね」 リドリーの隣にはディバが腕を組んでいた。 「ベビーメトロイドをこんなとこに連れて来て。そら死者も出るっての。後悔して、自分達の愚かしさを思い知ると良いよ」 「ふふふ、俺達の不味い飯だがな。喰い易い様に時間を掛けて調理してやる……メトロイドは後でゆっくりと頂くとしよう」 「有難う、プリン。助かったよ」 「危うくやられる処だったでしゅっ」 マリオは冷や汗を拭い、プリンは気絶したパイレーツに乗って片手を上げた。 と其処へ、ピョンチーが彼等の横を通りがかった。それに続いてネス達とマリオ達は再会する。 「あ、皆!」 「隊長達も直ぐに来て!」 一端立ち止まったネスはマリオ達に振り向くと慌てた様子で言った。 「パイレーツの狙いが解った。あの海月だよ!」 「! 正かあのメトロイドか!?」 「一刻を争う。マリオ達も早く来るんだ」 フォックスも続けて言う。マリオ達は躊躇う事無く頷いた。同時に、マリオに嫌な悪寒が走ったのは言うまでも無いであろう。 「ここだ……」 余りにも静か過ぎる研究所へ最初に訪れたのはサムスだ。武器を構えて、後先考えずただただ、あのベビーメトロイドをパイレーツらの手に渡さない(正確には守りたい気持ちが勝っている)為に、奥へ奥へと向かう。 そして研究室への扉を蹴破った。其処を眼にした事で、サムスの足は止まってしまった。 研究室にいる者達は、既に絶命していたのである。パイレーツに殺られた後だとは、切り裂かれた姿を見れば一目瞭然であった。 サムスは其の場で眼を閉じ、彼等の死を悔やんだ後、更なる奥の部屋へと向かった。其処から、あのベビーメトロイドの鳴き声が聞こえたのだ。 「ベビーメトロイド!」 扉を開けた瞬間にサムスは声を上げる。部屋内の小さなカプセルにはベビーメトロイドが動き回っていた。此方を向けば、キュウと高らかな鳴き声を上げる。そんなベビーメトロイドに対しサムスは一先ずほっとしていた。 然し悪い意味でのジャストなタイミングも訪れる。壁が突如爆発し、何者かがそれを突き破って現れた。紫の翼竜──リドリーだ。 「リ……リドリー!!」 「久し振りだなぁ、サムスちゃんよお」 サムスは彼を見て何故か一歩下がってしまった。まるでリドリーを恐れているかの様に。 対するリドリーは、ニヤァ……と、長い口を思い切り歪めている。 「性懲りもなく俺の邪魔ばかりしてくれるな。さっさと死ぬが良い。ベビーメトロイドは其の後で良いだろう!」 「くっ!」 早速と言って良い程に、リドリーが牙だらけの口を開けて襲い掛かる。サムスはダッシュして間一髪避け、床を滑りながらショットを何度も撃ち放つ。リドリーは振り返ってから一気に飛び立ち、サムスの攻撃を避ける。 「クソ!」 「女がそんな汚ぇ言葉吐いちゃいけねぇぜ」 「!?」 サムスの背後に既にリドリーが立っていた。サムスは見開き、ぞくりと全身の鳥肌を立たせてしまう。 そしてその場を離れて武器を向けた。だがその前にリドリーにヘルメットを掴まれてしまう。 「うぁっ……!」 「ギャハハハハ! 呆気ねぇなあ、サムスウゥ……じゃあバイバイ!!」 リドリーは笑い飛ばしながらサムスを壁へと投げつける。サムスはこのままでは壁に激突してしまうとこだ。 「くっ」 「あぁ?」 リドリーは思わず顔をしかめた。期待していた激突音は僅かしか無く、おまけにサムスも死んだ訳では無い。良く見れば、彼女の背後から何かの影が見えた。 「間一髪てとこか」 「何だおまえは……」 気絶したサムスを支えているのは、スネークだった。相手が機械のスーツを着ている故に僅かに痛そうに片目を閉じているが、大した状態でも無い。スネークはサムスを床に寝かせると、リドリーを睨みつつ立ち上がった。 「いつからそこにいたんだ、あぁん?」 「それを知って何になる……敢えて言うか。ついさっきだ」 「け! ふざけやがって!」 「ふざけてるのはどっちかな、海賊様?」 別の方角から声がし、リドリーは振り返った。 そこにはマリオ達がいた。そしてピカチュウとカービィが、二人掛かりでベビーメトロイド入りのカプセルを囲んでいる。 「他の奴らは倒した。後はお前だけだ!」 マリオは思い切り指を突き付けた。リドリーは暫くしてから舌打ちする。 「サムスの仲間か。ちっ、今回ばかりは勘弁してやるか。次こそはおまえらを喰い殺してやる!」 そして穴の空いた天井へ向かって高速で飛び立って行った。 「また、来るかも知れませんね」 リンクは見上げながら言った。 「それまでに、この惑星から離れた方が良いな。奴らの狙いは、こいつに間違いない」 マーシスは、ベビーメトロイド入りのカプセルに触れた。 「サムス! 大丈夫か!?」 クリーツが彼女へ駆けていくに吊られ、全員も其処へ駆け寄った。カービィはカプセルを上に持ち上げてから向かった。 「気を失ってるけど、大丈夫だね」 スーツから戻ったサムスを見ている内にマリオはそう言う。そして全員、安堵の息を吐いた。 「そうか。何よりだ」 中でもスネークが、最も安心した表情を見せているのをマリオは見た。そして密かに微笑を零した。 「スペースパイレーツか。物騒な連中だ」 ファルコは腕を組んだ。 「奴らの本拠地なら解るよ。惑星ゼーベスだ」 クリーツは言った。 「其処には奴らを顎で命令してるでかい脳味噌がいるみたいなんだ。故にそいつを倒す必要があるな」 「でかい脳味噌、か……」 フォックスは、嘗てアンドルフと戦っていた頃を何気に思い出していた。 「狐のお兄ちゃん?」 「ああ、気にするな、ネス」 「モークを久々に呼ぶか。彼奴と三人で、一緒に暴れ回っていたからな」 クリーツはスマブラにウィンクした。 「一先ず今は、サムスが意識を取り戻すのを待とう」 マリオは、C・ファルコンやスネークと共にサムスを見ながら言った。 カービィが持っているカプセルの中のベビーメトロイドは、サムスを見ながら小さな声で鳴いた。 ──to be continued── |