傷の記憶








「とうっ!」

 掛け声を上げるマリオを始め、対ファントゥーンのメンバー達は四方へと向かって駆けた。

「くらえ!」

 姿を現したファントゥーンを狙い、拳を繰り出した。然し相手は直ぐに姿を消し、マリオのパンチは空を切るだけに終わった。

「あ! くそ、幽霊だからって狡い奴だなっ」
「ピィッカ!」
「一時実体化するかも知れない。そこを狙うんだっ」

 サムスは走りながら言った。
 ファントゥーンは無数の青い炎を体から出し、マリオ達へ向けて一斉発射しながら姿を消した。

「あちちち!」
「卑怯な手口だ」
「スネーク、挟撃だっ」
「了解」

 スネークとサムスはそれぞれ武器を構えた。サムスは体を回転させながら壁を登っていった。
 そして、ファントゥーンが姿をはっきりと見せた瞬間、二人の武器からミサイルが発射された。ミサイルは両方共、奴へと当たる。

「ぐおおオォぉん……」

 ファントゥーンは見開きながら声を上げた。

「ミサイルが効いた!?」

 マリオとピカチュウは吃驚するも、希望が見えたかの様に、マリオの方は僅かに笑顔である。

(何だかんだ言ってこの二人、やっぱり息合うな)

 お互い目を合わせようとしていない二人だが、今の戦法を見ると、マリオはそう思わざるを得なかった。

「けど、僕達も負けてられないぜ! だろ、ピカチュウ!?」
「ピッカァ!」

 マリオはマント巻いた後に駈け出すと、ピカチュウも駈け出した。そしてマリオの肩に飛び乗り、放電を始める。マントに防禦されているマリオの腕にピカチュウの電流が蓄えられ始めた。
 そして、ファントゥーンが姿を現し、炎を吐き出したのを意図し、マリオは床を蹴り上げ一呼吸で間合いを詰めた。

「喰らえ! サンダーハンド!!」

 ファントゥーンの目に彼の電気技が見事に命中した。

「ぐああオオォぉ……!」

 ファントゥーンは見開き悲鳴を上げながらも、再び姿を消した。

「姿を現したとこを一気に攻撃するんだっ」

 サムスはチャージをしながら皆に声を上げた。彼女の言葉に、マリオ達は負けん気な笑みで頷いた。




「……」

 マリオ達とファントゥーンの激闘の様子を、彼等に気付かれない場所から見ている者がいた。

「自分のオリジナルの闘っている姿はどうだ、ヴェンテ?」

 ヴェンテと呼ばれた女性の背後に、フーディアンの姿が現れた。ヴェンテは鋭い目線をその場から向けるが、無言で其れを戻した。フーディアンは相変わらずの厭味な笑みを描いた儘、彼女の隣に立つ。

「彼奴の戦いっぷりは却々のもんだな。男も後込みする戦闘力を備えてやがる。その分かなり歯応え有りそうだがな?」
「ふん、低俗だ」

 ヴェンテはその言葉を吐き捨てると、体を反転させ、歩を踏み出す。

「あの女がか?」

 フーディアンは、彼等の死闘を苦笑いで見ながら口を開いた。ヴェンテは彼の言葉に一旦立ち止まり、顔のみを横に向けた。

「私は彼女と同じで、違うのだ」
「んなの俺達も一緒だろーが」
「なら止めるな」
「おめえが勝手に止まっただけだろ?」
「……」

 彼女は其れを限りに何も返さず、立ち去った。

「さて、と?」

 フーディアンも彼女と同じ方に向けて歩いていった。

「……そろそろ奴の出番か」




(! 何だ?)

 マリオは眉根を顰めた。ファントゥーンが何か仕掛けようとしているのは、マリオから見て明白だが、他の者達は戦いに集中し過ぎて気付いていない様子だ。

「これで終わりだっ!」

 奴が姿を現した瞬間を狙い、サムスが最大限度のチャージショットを撃ち放とうとした。
 そこでスネークもマリオと同じく、奴からの違う殺気に気付いた。

「サムス!!」
「奴の目を見ちゃ駄目だ!!」

 奴の何時もと違う目の色に、それが向けられようとしているサムスに向かって二人は叫んだ。サムスはその言葉で漸う気付いたが、その時はもうファントゥーンの目を見てしまった。

(うっ! 何だこれは……!)

 その時、サムスに異様な頭痛が襲った。何かに記憶を浸蝕される様な……。
 それは、サムスの傷に触れる何かだ。

「ギャアッハハハ!!」
「!」

 マリオ達は突如の嗤い声に肩を上げ、辺りを見回した。聞き覚えのある声に警戒心は怠らない。しかし、サムスはそれに気付いていなかった。
 ファントゥーンより更に奥にて現れたのは、リドリーである。

「リ、リドリー!?」
「ピィカッ……!!」
「何しに来た」
「決まってんじゃねぇか。貴様らの不様な姿を拝みに来たのよ」
「何ぃっ?」

 マリオはカチンと来ると、リドリーを睨みながら拳を構えた。

「……」
「! サムス、どうした?」

 さっきからサムスの様子が可笑しくなっていた。リドリーが現れたのにも関わらず、まるっきり無反応だ。それよりも、何か他のことを考えている様にも見えた。スネークは流石に眉根を寄せ、彼女に伺う。
 そして、サムスがリドリーの姿を漸く眸に映した時だ。

「あ……」
「サムスっ?」
「アイツだ! アイツに殺された! 私は……私の親はアイツに!!」

 突如叫びに近い大声を上げながら、サムスはリドリーを凝視しながら一歩一歩後退りしていく。




 サムスは幻覚を見た。

 ──パパ!!
 ──サムス、愛しているぞ……。

 彼女の父は、とある宇宙船内で海賊達といた。そして彼はその言葉を告げた直後、自爆した。

 ──サムス、そっちに行っちゃ駄目!!
 ──ママ!!

 続いて母が彼女を庇ったその時、リドリーの激しい炎が、彼女を襲った。
 そして少女サムスの顔に、彼等の『破片』が飛び散った。奇妙な音を立てながら……。




 そして遂に跪き、抱えた頭を激しく振り始めた。

「や! 来るな! 来るな!! もう誰も襲うな傷付けるな殺すな殺すな殺すな殺すな殺すなあああああああああああぁ!!」
「サムス!? 一体どうしたの!?」
「ピカピ!!」
「……!」
(そうか、あの鳥人の言っていた言葉……これだったのか)

 スネークもサムスの前で跪き、彼女の体を腕で覆いながら、彼女の様子を見た。
 そして、鳥人とC・ファルコンの話を思い出すと、彼女に何が起こったのかが把握出来た。

「これは……PTSDか」
「な、何?」

 知らない言葉にまごつくマリオ達に、スネークは振り向いた。

「心的外傷後ストレス障害のことだ。サムスは幼い頃の悲惨な記憶に寄って、幻覚を見ているか、酷い驚愕反応に陥っている」
「そ、そんな! サムスが……!」
「ククク、実に滑稽だなぁ」
「っ……リドリイイィィィィ!!」

 マリオは後先考えずリドリーに殴りかかろうとした。しかし彼の目の前に、防御壁の如くファントゥーンが現れたのだ。

「く! 邪魔するな!」
「ギャハハハ! 無駄無駄ぁ! おまえに俺は倒せねぇ。たっぷりと飯給ってやるぜぇ」

 リドリーは翼を広げ、口からプラズマビームをチャージし始めた。

「サムス!!」
「あ……ぁ……」

 サムスは未だに体を震わせ、うずくまった儘である。

「死ねぇ!!」

 リドリーは憎きサムスめがけ、プラズマビームを放った。

「スネーク! サムス!」
「ちっ!」

 パワードスーツの重量もあり、サムスを動かせない。やむを得ずスネークは彼女の盾になろうとした。
 マリオは急いで向かい、彼等の前に立つ。マントでプラズマビームを跳ね返そうと考えていた。しかしそのビームは凄まじく、止めるので精一杯だった。マリオは小さな煙を出しながら跪いてしまう。

「ピィカ!?」
「隊長っ!」
「くっ! 何て手強いんだ……!」
「これが、リドリー様の恐ろしき偉大なる力よ」

 自分に様付けする程余裕有り気なリドリーは、口を厭らしく歪めた。

「……」

 スネークは、カタカタと震えているサムスの側に、あるカプセルを置いた。

「ピチッ!」

 ピョンチーはそれを見ると、耳をピンと立て、一声上げる。ピョンチーも見覚えがあるからだ。スネークは、聞いていないのを承知の上に、サムスに話し掛けた。

「これは偶々見つけた鳥人像が持ってた奴だ。俺には使い方が解らないが、サムスなら解るだろう。いざと言う時に使えるかも知れない。俺に何かあったら、隊長達を頼んだ」
「! スネーク?」

 マリオは眉根を寄せながら彼に振り返った。
 先程まではサムスを庇っていたスネークだが、リドリー達を静かに睨みながら立ち上がった。まるでそれが蛇の様な眼孔に見えたリドリー達は、僅かに鳥肌を立たす。

「け! あんだぁ、その目は? 気に食わねえ! 貴様から貪り食ってやるぜ!!」

 迂闊ながらも生み出した恐怖を誤魔化す様にして威嚇するが、スネークは微動だにしなかった。
 そして、マリオ達の前に出ると、

「隊長、ピカチュウ、サムスを頼んだ」
「! スネーク、まさか一人で戦うつもりか? 無茶だ!」

 前に出たスネークの後ろからマリオが慌てて話し掛ける。ピカチュウも焦っていた。彼がそう言ってる間に、スネークは武器の準備を始める。

「無茶かどうかは、戦ってみなきゃ解らない。それに今、サムスは戦闘に出れない状態だ。俺達で戦ったら、誰が彼女を守るんだ?」
「スネーク……!」

 そして武器を整えた後、更に前に出ようとした。が、スネークの隣へとマリオは駆けて来た。

「隊長?」
「一人で戦うだなんてやっぱり駄目。たまには自分の心配もした方が良いと思うよ」
「だが……」
「サムスの事は、ピカチュウ達に任せたから。大丈夫、ピカチュウは滅茶苦茶強いから、しっかりと守ってくれるよ──僕達も今、スネークと同じ気持ちだから、戦うんだ。解ってくれるよな、スネーク?」

 マリオは笑顔で片目を閉じて見せた。スネークが振り向いた先のピカチュウも、ピョンチーの隣で真剣な表情で頷いた。
 スネークはマリオを見、そして二人は同時に頷いた。

「ごちゃごちゃ話してねぇで、さっさとおっぱじめようぜ。こっちは気が立ってんだ。楽しませてくれるよなぁ?」

 リドリーは涎を流しながら彼等を舐める様にねめ回す、まるで食事を目の前にしているかの様に。
 マリオ達は僅かに嫌な顔をしながらも、気持ちを改めて引き締めた。

「行くぞ、リドリー! ファントゥーン!」

 マリオは飛び立ち、スネークは小さな拳銃を構えて走り出した。

「俺はリドリーを。隊長は、あの鮹を頼む」
「解った」

 マリオはスネークの気持ちを読み、素直に承諾した。

「そんな生身で俺に適うとでも? 笑わせるなよぉ!!」

 リドリーは鋭利な爪を振り上げ素早く振り下ろした。スネークは見切ると思い切り前転した。その上をリドリーの爪が掠め、彼はギリギリで奴の攻撃を避けた。

「! 避けても無駄ぁ!」

 リドリーは驚くも再度にやけると、今度は尻尾を振って来た。スネークは握っていたある拳銃を尻尾へ向けて撃った。それは小さな針だが、見事尻尾へ突き刺さる。

「あぁ?」
「うおっ!」

 尻尾を避けきれず足を受け、転倒してしまったが、軽傷程度だった為に直ぐに立ち上がった。避け切らなかったのは、理由があった。

「フンッ。何をしたが知らねえが、いつまでその体力が続くかな?」

 勝ち気で言うリドリーだが、スネークは鼻で笑い返した。

「それはこっちの台詞だな」
「あんだとぉ?」
「今の場所が、素早い動きをする奴を鈍く出来る部分だったんだ」
「! な、何だ。尻尾が動かねえだと?」

 リドリーは自分の尻尾が重くなった事に気付いた。と言うより、尻尾は垂れ下がった状態だ。
 スネークは、握っている武器を上に構えて見せた。

「簡易麻酔銃。リドリーみたいな化け物に麻酔は全身には効かないだろうが、一部を麻痺させる事は成功だ」
「チッ。中々やるじゃねぇか。だが……」

 リドリーは言いかけたとこでスネーク目掛け、一気に攻撃を仕掛けた。

「残りのスピードについて来れるかなぁ!?」
「くっ!」
「待ってろスネーク! こいつを倒したら、直ぐに助けに行くからな!」

 ファントゥーンに一度強烈なパンチを送った後、マリオはスネークに向かってそう言った。
 ファントゥーンは青い鬼火を連射した。マリオは素早く避けながら相手へ向かう。だが相手は直ぐに姿を消し、マリオのパンチは空を切るだけに終わる。

「だぁもお! どうすりゃ良いんだ! 直ぐに姿消してしまう相手なんて!」

 そこでマリオは、自分で言った事で何かを思い付いた。

(ん!? 直ぐに姿を消す? そうかそれだ!)

 マリオがそれで笑顔になる間に、背後からファントゥーンが姿を現す。

「ピカアアァ!」

 ピカチュウはマリオがやられると思い、咄嗟に叫んだ。その声にマリオが振り返った時、ファントゥーンは目を開くと巨大な炎を発射して来た。
 その炎がマリオに当たると思わせたが、炎は何とマリオをすり抜け、更にマリオはその儘姿を消したのだ。ファントゥーンは驚愕した。

「こっちだ!」

 マリオはファントゥーンの背後に回り込んでいた。ファントゥーンはハッとしたが、その間にマリオは、

「くらえ! ファイアパンチ!!」

 相手の目へパンチをクリーンヒットさせた。

「ゴオオァアアァ」

 ファントゥーンはもがきながら次第に体を赤く光らせ、やがてその儘消滅した。

「よっしゃあぁ!」

 マリオは笑顔でガッツした。

「ピカピカ!」
「ピチィ!」

 ピカチュウとピョンチーは笑顔になった。

「なるほど、残像……か……」
「ピカッ?」

 サムスが若干正気に戻った事にピカチュウ達は驚く。

「目にも止まらない速さ……で、残像と……言う身代わりを、作った訳……か……」

 そしてサムスは、側に置いてあるカプセルを、静かに手に持った。

「これが、スネークの言っていた……グレイヴォイスからのカプセル……」
「ピカァピィカ?」
「グレイヴォイスは、宇宙海賊に襲われた中で……唯一生き残った私がこの惑星で生きて行ける様に、鳥人のDNAをくれた……言わば父親の様な存在だった。この惑星は元々、鳥人族がいたんだ……だけど、今は……」
「ピー……」

 ピョンチーは耳を垂らした。

「ギャハハハハ! どうした人間んん! やはり人間は下等種族だなぁ!!」

 リドリーの猛攻撃に、スネークは苦戦していた。成る可く間を開ける為にアサルトライフルを連射すると、リドリーは舌を打ちその場を離れる。

「お待たせ、スネーク!」

 スネークの隣にマリオが降り立った。

「隊長っ」
「随分とやられたね。ここからは助太刀するよ!」
「けっ。人間が二人来ようとも変わらねえ」

 リドリーは上を向くと、ビームをチャージし始めた。

「あの光……またプラズマ!?」
「くっ。あの必殺技か。まともに食らえば、今度こそお陀仏だ!」
「おまえら纏めてバイバイだ。燃えて仕舞え!!」
「あああああ!!」
「!?」

 別の方向からの声に三人は揃って顔を向けた。そして間も無く、チャージショットがリドリーへ命中したのだ。

「グギャ!!」
「! サムス!!」

 チャージショットを撃ったばかりのサムスが、そこに立っていた。

「サムス……何故だ。おまえは精神をズタズタにされた筈じゃあ!?」
「……」
「まあ良い。おまえから地獄に叩き落としてやるぜ。死ねぇサムスウゥゥ!!」

 リドリーは巨大な牙を剥き出して襲い掛かる。
 ピカチュウはピョンチーを庇いながらサムスから離れた。

「地獄に落ちるのは、お前だ」

 そう呟いたサムスは、その場からキャノンを静かに構える。

「おまえの親父は俺達の目的を砕きやがった! あの時餓鬼のおまえを母が庇っていなければ、親子諸共燃やしてたのによお!!」
「……」
「だがこれで終わりだぁ!」

 リドリーは大口を開き、プラズマをチャージしながら相手へ向かおうとした。だが、垂れ下がった尻尾が災いしたのか、尻尾の先が床の穴の中へ引っかかり、それ以上動けなくなったのだ。

「な! し、しまった!」
「アイスビーム!」

 サムスは尻尾へ目掛けアイスビームを放つ。尻尾は瞬時にして氷漬けになった。

「何ぃ!?」
「次!」

 サムスは床を蹴り飛ばし、素早く尻尾へ近付き、キャノンを構えた。

「スペイザー!」

 キャノンからビームが三つ同時に放たれる。尻尾に全て命中し、尻尾は氷と共に粉々に砕けた。

「ウギャアアアァァ!!」
「バイバイ、ナイトメア(悪夢)!!」

 サムスは先にチャージ完了した直後、リドリーと同じ位の光のビームを放った。

「プラズマビーム!!」

 見事、リドリーへと直撃した。

「グアアアァ! そ、んな馬鹿なあぁ! なぜ……だ……なぜ貴様ら……に……勝て、な……」

 炎に包まれたリドリーはやがて真っ黒焦げになり、ドシャッと音を立てて倒れた。

「それは、信じ合える仲間がいないから、だよ」

 倒れたリドリーを見て、マリオは静かに呟いた。

「はぁ、はぁ……」

 サムスは膝をつき、息を荒らした。マリオ達は驚いた状態で彼女まで駆けて行った。

「サムス、大丈夫か?」
「ピー……」
「ピカァ」
「……大丈夫っ、だ……」

 サムスは立ち上がろうとしたが、また膝をついて仕舞った。

「……」

 スネークはサムスの前で片膝をつくと、無言でサムスを抱擁した。スーツを身に纏っている彼女だが、気にしなかった。

「少し疲れてるみたいだな、サムス。最後の戦いの前に、ここで沢山泣いて置け。そんな状態で行ったら、足手纏いになるだけだからな。辛い事、張り詰めたもの、皆吐き出して置け」

 不器用な言い方をしているが、マリオ達でも解る、彼なりの優しさを感じた。それは、サムスの心にも伝わったらしく、体を震わせ、涙を流し始めた。

「……うっ……うああああああああぁぁぁ!!」

 やがて堰を切ったかの様に、叫びに近い泣き声を上げた。
 その時に仲間達が来たが、皆、その姿を見守っていた。




「皆、無事で良かったよ!」
「こんな所でくたばってたまるかよ」
「俺達の世界を救うまでは、負けられ無いって」
「そうだね」

 安心したマリオに、ファルコとフォックスは答えた。
 サムスは奥を見ながら、心で静かに呟いた。

(ベビー……もう、誰も傷付けたく無い。必ず、助けるからね)
「マリオ、皆、行こうっ」
「おっしゃ! 行くぜぇ!」

 マリオは腕を上げ、皆も拳を上げた。
 マリオ達が走り去った後に、巨大なメトロイドが現れた。それは、サムス達に可愛がって貰ったベビーメトロイドで、か細い鳴き声を零しながら、そこから飛び去った。










 ──to be continued──